マンション種類
住宅購入の際は、マンションの種類で比較検討してみるのもいいと思います。
マンションといっても、色々な種類がありますから、自分にとって最適なマンションを探してみてください。
都心に多いのが、高層マンションです。
高層というのは、6階から19階までのマンションをいいます。
6階以上の高層マンションを購入すると公庫融資額が増えますが、耐震強度、エレベーターの台数や速さなども購入の前に調べておいた方がいいでしょう。
郊外に多いのが、低層、中層タイプのマンションです。
低層は3階建て以下のマンションを指し、中層は5階建てくらいまでを指します。
マンションによってはエレベーターを設置してないこともあるので、引越しが大変かもしれません。
20階以上のマンションをタワーマンションと呼びます。
眺めのよさやセレブ感が魅力のタワーマンションですが、強風で揺れることもあるようです。
地震対策がしっかりとられていることはもちろん、自分が購入予定の部屋から地上に降りるまでにどのくらい時間がかかるのかも重要でしょう。
タワーマンションは高級マンションに分類されます。
高級マンションの種類には他にも、設計者がコンセプトを明確にして設計したデザイナーズマンションや温泉地や避暑地、サーフィンや海水浴が楽しめる海沿い、スキー場近辺などに建てられたリゾートマンション、中古マンションでありながら新築以上の価値を認められているヴィンテージマンションなどがあります。
マンション契約ポイント
住宅購入の重要な段階であるマンション契約のポイントを説明します。
契約をしてしまうと、解約に違約金が必要なことが多いので、契約の前にポイントをしっかりと確認してください。
一般的なマンション契約の流れとしては、購入の申込み(印鑑、収入証明書、5~10万円程度の申込証拠金が必要)、重要事項説明、手付金の支払い(ここで契約が成立)、契約、住宅ローンの申込みというのが主流のようです。
重要事項説明は宅地建物取引主任者が一項目ごとに読み上げるという決まりになっています。
不明な点はここで質問できますから、事前にコピーをもらってわからないことをピックアップしておくといいでしょう。
マンションの所在地や物件名称などの物件概要、土地建物の所有権(未完成の新築マンションの場合は未登記)、用途地域、建ぺい率、容積率(契約するマンションだけでなく、周囲の土地の分も自分で調べておきたい)、供給施設(上下水道、ガス、電気)の整備や管理にかかる費用や負担金、マンションの敷地に私道がある場合は管理費用の負担、飼えるペットの大きさ、庭やベランダの利用法など管理上の規程もよく確認しておく必要があります。
大型犬を飼うつもりだったのに小型のペットしか飼えない、ベランダで布団を干せないなど、こんなはずじゃなかったとならないように細部まで確認しましょう。
契約書のチェックポイントとしては、物件概要、売買代金と支払い方法、支払い時期(絶対に「予定する住宅ローンが借りられない時には契約を無償で解除できる」というローン特約に関する条項を入れる)、所有権の移転と引渡し時期、瑕疵担保責任などです。
契約書に署名捺印する前には、慎重に確認しないと後悔するかもしれません。
一戸建て工法の違い
住宅購入の際は、一戸建て工法の違いをよく知っておきましょう。
どの工法にもメリットとデメリットがあります。
これから新築の家を建てる場合はもちろん、建売の分譲住宅を購入する際にも、どの工法で作られたのかを知っておくのは重要です。
まず、日本独自の工法で一戸建て住宅の八割近くに使われている軸組工法。
軸組工法は在来工法ともいいます。
柱と梁で建物を支え、自由なレイアウトとリフォームのしやすさが魅力です。
高温多湿の日本の気候に合っており、建築中も雨の被害を受けにくい、シックハウス症候群の原因になる接着剤をあまり使わなくていいというメリットがあります。
新しい建築基準法に基づいて建てられていれば、耐震強度も問題ないはずです。
デメリットは、火災や白蟻に弱いのと大工や工務店の技術力に完成度が左右されてしまうこと。
技術力の低い大工や工務店が建てると、耐久性に問題があったり、傾いたりといったとんでもない欠陥住宅になってしまいます。
北米で生まれた2×4(ツーバイフォー)工法は、オシャレな外観と広い空間の取りやすさが魅力です。
耐久性や耐震性にも優れていますし、工期も比較的短くて済むでしょう。
ただ、大きな窓が取りづらく、間取りの自由度が低いというデメリットもあります。
リフォームがしづらい点にも注意が必要です。
建築中の雨に弱いので、雨が降りづらい時期に2×4(ツーバイフォー)工法を専門とした工務店に建ててもらってください。
在来工法をベースにしながら、さらに耐震強度などを増したのがプレハブ工法です。
建築に使う部材を工場で作って現地で組み立てます。
部材が大量生産の規格品になるので、設計の自由度が制限されることもあるでしょう。