有機栽培 安全
有機栽培は本当に安全なのか疑う意見もあります。
有機栽培の農作物は、安全で体によく、栄養価が高くておいしいから、普通栽培に比べて高くても仕方ないというのが、一般的な見方だと思いますが、厳密にいうなら、科学的にはっきりと証明されたわけではありません。
有機栽培の農作物は、栄養価が高いという研究結果が出ることもありますし、発がん性が疑われている硝酸態窒素が多く含まれていることがあるともいわれています。
英国食品基準庁は、2003年に、「有機栽培農作物が通常栽培農作物に比べて、より安全とかより栄養があるという科学的な証拠は現時点ではない」という見解を発表しました(2006年に有機的に飼育された牛乳については栄養価の違いを認めた)。
同じく、2003年、フランス食品衛生安全機関は、「食品の安全性及び栄養において有機栽培農作物と通常栽培農作物の間に有意な差を見出せない」と結論した報告書を公開しています。
また農作物は病害虫などのストレスを受けると、自分で天然農薬といわれる生体防御物質を生成するため、適正な農薬を使用した場合よりもむしろ農薬を使用しない方がアレルゲンの量が増えたり、残留農薬量(天然農薬でも発がんリスクは人工農薬と同等)が多いという調査結果も出ています。
ですから、有機栽培イコール体に良くてアレルギーがおきないということにはならないでしょう。
味についても、有機JAS認証は味の良さを認定するものではないので、鮮度や品種、気候や生産者の技術などによると思います。
UCC 有機栽培
UCCの有機栽培シリーズには、コーヒー豆だけではなく、ドリップコーヒーやオーガニックシロップ、インスタントコーヒーまであります。
UCCでは、この有機栽培シリーズを発売するために、有機農産物加工食品の製造業者の認定を取得したそうです。
有機栽培シリーズが好調に販売を伸ばしていることからも、消費者の食の安全への関心の高さが窺えます。
ちなみに、UCCの有機栽培シリーズには有機栽培の紅茶もあります。
もちろん、UCCの独自技術スーパーアロマ製法で作られたUCC有機栽培珈琲シティロースト(粉)やUCC有機栽培珈琲ダークロースト(粉)なども売られています。
夏には冷たく冷やして飲みたいペットボトルに入ったコーヒー飲料、UCC有機栽培珈琲100%使用コーヒー(アイスコーヒー)1Lの無糖や低糖などがありますし、ギフト用の詰め合わせもお中元やお歳暮などにはいいですね。
コーヒーに関する色々な取り組みをしているUCCでは、UCCコーヒーアカデミーを開設しています。
1,000円の参加費で日本で唯一のコーヒー博物館ツアーに参加できる他、美味しいコーヒーの抽出体験もできるのです。
さらに深くコーヒーについて学びたい人には、ベーシックコース、プロフェッショナルコース、スペシャリストコースなどのカリキュラムも設けられており、コーヒープロフェッショナル認定試験もあります。
バリスタ気分を味わえる名物講師と行くイタリア三都八日間の旅という海外研修旅行まであるので、お金に余裕のあるコーヒー愛好家は参加してみてもいいかもしれません。
有機栽培 コーヒー
有機栽培のコーヒー豆を販売するお店の中には、コーヒー豆を焙煎する前の生豆の状態で売るところもあります。
コーヒー豆を焙煎してしまうと、どんどん劣化して味が落ちてしまうからです。
焙煎する技術やコーヒー豆の種類、焙煎機の大きさにもよりますが、早いものでは一週間程度で劣化してしまって飲めなくなることもあります。
豆から粉の状態にしてしまうと、さらに劣化のスピードは早くなってしまうので、密閉して冷蔵庫や冷凍庫に入れる必要があるのです。
生豆の焙煎は電気焙煎機などを使うと家庭でも焙煎できますが、中くらいの大きさの土鍋を使って焙煎する方法もあります。
手間はかかってしまいますが、コーヒー豆は焙煎したてに近いほどおいしいので、せっかく有機栽培で栽培されたコーヒー豆を味わうためには、自宅で焙煎するのが一番でしょう。
有機栽培のコーヒー豆を販売しているお店は、小分け業用の有機認定を受けています。
焙煎もしている場合には、製造業用の有機認定も受けているはずです。
有機JAS認証店は、いつ誰から仕入れたコーヒー豆で、焙煎したのは誰で、欠点豆を除去して袋詰めを行ったのは誰で、有機JASマークのシールを貼ったのは誰で・・・という作業過程を記録する必要があります。
作業過程や責任者が曖昧にならないので、万一、何かトラブルがあった場合にも原因が追求しやすいでしょう。
海外から輸入されたコーヒー豆から残留農薬が検出されたというニュースをきくこともありますし、有機栽培のコーヒー豆を買う方が安心できるような気がします。