一戸建て ちらしの見方
住宅購入を決めて物件探しをしていると、一戸建てちらしが目に付くようになります。
この一戸建ては条件にぴったりだし、住宅ローンを組めば支払いだって何とかなるかも・・・なんて考える前に、一戸建てちらしの見方を学んでください。
まず、建売分譲住宅の完成予想図は何の参考にもなりません。
あくまでも予想図ですから、いくらでも都合のいいように書けるのです。
実際は電線だらけで、近くに工場があって、敷地内の芝生や草花は自分で植えてくださいという可能性もあります。
寸法を明記していない見取り図もあてにならないでしょう。
縮尺が曖昧なので、部屋を大きく見せるために車などをわざと小さく見取り図に書き込むこともあるそうです。
ちらしに掲載されている価格が支払う全ての総額ではないこともあるかもしれません。
実は、外構費は含んでいなかったり、不当に高い値段をつけていることもあります。
地区や地域もしっかりとチェックしてください。
できれば、第1種低層住居専用地にしておくと、近くに高層マンションが建たなくていいと思います。
建築条件付分譲地などは注意した方がいいです。
建ぺい率や容積率も確認しておきましょう。
建ぺい率が高ければ土地一杯に建物を建てられますし、容積率が高ければ大きくて広い建物を建てられます。
でも、建ぺい率や容積率が高い地域は、建物が密集している可能性が高いかもしれません。
案内図が記載されていてもそれを鵜呑みにせず、自分で調べてみる必要があります。
嫌悪施設は記載を省略するのが一般的です。
違法建築でない証拠の建築確認番号の確認や事業主・売主についても調べておいた方がいいでしょう。
マンション ちらしの見方
住宅購入の際に気をつけてほしいのが、マンションのちらしの見方です。
マンションのちらしは購買意欲を湧かせるための手段の一つなので、見ているとついほしくなってしまいます。
立派にみえる完成予定図、快適そうな周辺環境、駅までだって近いし、間取りもいい感じ・・・なんてうっとりしていては相手の思うツボです。
マンションのちらしは、悪いところを隠し、いいところをクローズアップしているのですから、相手が見せないようにしているところを見ないといけません。
例えば、所在地は詳しく書いているかどうか。
ちゃんと書いていないところは、周囲に都合の悪い建物があるのかもしれません。
駅までの実際の所要時間も、自分で歩いてみないとわからないものです。
歩くスピードの個人差だけでなく、この歩いて○分には信号などにかかる時間は含まれてないからです。
完成予定図には建物の周囲にあるものを正確に書かなくてもいいため、電柱や悪い印象を与えそうな施設は掲載しないでしょう。
航空写真を使っていても、印象の悪そうな施設の上にセールスコピーなどを印刷して隠していることもあるそうです。
近隣環境写真の近隣がどのくらい近いのかも曖昧ですし、近くに公園やコンビニがあると便利な反面、夜になるとうるさい可能性もあります。
マンションのちらしで最も注目して見るべき箇所は、物件概要です。
ここには法律や規則で決められた掲載しなければいけない事項が記載されています。
間取りはモデルルームに行って設計図の青図を見なければ、正確なところはわかりませんから、参考になるのはこの物件概要くらいです。
マンション種類
住宅購入の際は、マンションの種類で比較検討してみるのもいいと思います。
マンションといっても、色々な種類がありますから、自分にとって最適なマンションを探してみてください。
都心に多いのが、高層マンションです。
高層というのは、6階から19階までのマンションをいいます。
6階以上の高層マンションを購入すると公庫融資額が増えますが、耐震強度、エレベーターの台数や速さなども購入の前に調べておいた方がいいでしょう。
郊外に多いのが、低層、中層タイプのマンションです。
低層は3階建て以下のマンションを指し、中層は5階建てくらいまでを指します。
マンションによってはエレベーターを設置してないこともあるので、引越しが大変かもしれません。
20階以上のマンションをタワーマンションと呼びます。
眺めのよさやセレブ感が魅力のタワーマンションですが、強風で揺れることもあるようです。
地震対策がしっかりとられていることはもちろん、自分が購入予定の部屋から地上に降りるまでにどのくらい時間がかかるのかも重要でしょう。
タワーマンションは高級マンションに分類されます。
高級マンションの種類には他にも、設計者がコンセプトを明確にして設計したデザイナーズマンションや温泉地や避暑地、サーフィンや海水浴が楽しめる海沿い、スキー場近辺などに建てられたリゾートマンション、中古マンションでありながら新築以上の価値を認められているヴィンテージマンションなどがあります。